「ニワトリを飼ってみたいけれど、何羽から始めればいいんだろう」
最初にぶつかるのが、この疑問だと思います。
少なすぎると寂しそうだし、
多すぎると世話が大変そう。
結論から言うと、初心者には4〜5羽がおすすめです。
この記事では、
わが家で4羽を飼ってきた実感をもとに、その理由をお話しします。
この記事でわかること
- 卵を自給するのに必要な羽数
- 家族の人数から必要な羽数を逆算する方法
- 羽数ごとにとれる卵の量
- 初心者に4〜5羽をすすめる3つの理由
結論:3〜4人家族なら、4〜5羽で卵は自給できます
答えから言うと、
3〜4人家族なら4〜5羽です。
この羽数で、スーパーで卵を買わなくなります。
まず前提として、
ニワトリは1羽では飼えません。
群れで暮らす生き物なので、
最低でも2羽以上で飼う必要があります。
かといって、いきなり10羽は多すぎます。
世話の手間、小屋の広さ、そして卵の消費量。
この3つを考えると、4〜5羽がちょうどいいところに落ち着きます。
実際に飼ってみて、この数字は妥当だったと感じています。
4羽って少なくない? せっかく飼うならもっとにぎやかなほうが楽しそうだけどな。
卵が毎日3個か4個は届くよ。それでも足りないと思ってからでいいんじゃないかな。あとから増やすのは簡単だから。
わが家は4羽からスタートしました
有精卵を孵化させて、ヒヨコから4羽育てました。
小屋は約1畳(1.8m × 0.9m)。
4羽なら余裕があり、5羽でも十分に快適です。
ただ、ひとつ誤算がありました。
4羽のうち、メスは2羽だけだったんです。
ヒヨコから育てると雌雄が選べないので、
こういうことが起こります。
卵をとることが目的なら、
メスの数で考える必要があると学びました。
ニワトリの入手方法については、
こちらの記事で詳しく書いています。
4〜5羽をすすめる3つの理由
理由① 卵の自給にちょうどいい
採卵用に改良された品種は、
80週齢までに1羽あたり360個以上産む能力があります。
ただしこれは、栄養設計された飼料で飼った場合の数字です。
家庭で草やくず米も食べさせながら飼うなら、
年間250〜300個を目安に考えるとよいと思います。
4〜5羽なら、年間1,000〜1,500個。
週にすると20〜28個ほどです。
日本人が食べる卵は、
1人あたり年間330個ほどと言われています。
つまり3〜4人家族なら、これでほぼ自給できる計算になります。
わが家も、産みはじめてからは
スーパーで卵を買わなくなりました。
理由② 1畳の小屋で無理なく飼える
小屋は1畳あれば5羽まで飼えます。
飼育の基準では1平方メートルあたり7〜10羽とされていますが、
これは商業的に飼う場合の数字です。
家庭でゆったり飼うなら、
1畳(約1.6平方メートル)に4〜5羽くらいが気持ちよく過ごせます。
庭に放せるスペースがあれば、さらに快適です。
ただし、ひとつ注意点があります。
草はすぐに食べ尽くします。
わが家は4羽ですが、
庭の雑草はあっという間になくなりました。
「草を食べてもらって餌代を浮かせよう」
と考えているなら、期待しすぎないほうがいいです。
小屋のつくり方は、
鶏小屋の設計で失敗しない5つのポイントにまとめています。
理由③ 世話の負担が軽い
4〜5羽なら、世話は1日1回で足ります。
朝に小屋を開けて、水を替えて、餌を足して、卵を拾う。
これで終わりです。
掃除も、月に2回ほど米ぬかを混ぜる程度。
この羽数なら、においもほとんど気になりません。
羽数が増えると、この手間が一気に重くなります。
最初から多く飼うより、
慣れてから増やすほうが続けやすいと思います。
羽数ごとの卵の量を比べると
羽数によって、とれる卵はこれだけ変わります。
| 羽数 | 年間の卵数(目安) | 週あたり | 向いている家族 |
|---|---|---|---|
| 3羽 | 約750個 | 約14個 | 1〜2人 |
| 4羽 | 約1,000個 | 約19個 | 3人 |
| 5羽 | 約1,250個 | 約24個 | 3〜4人 |
| 6羽 | 約1,500個 | 約28個 | 4〜5人 |
| 10羽 | 約2,500個 | 約48個 | 食べきれません |
※ 実際の産卵数は、季節や個体差によって変わります。
10羽になると週48個。
毎日7個です。普通の家庭では消費しきれません。
ちなみに、ニワトリを「羽」と数える理由は、ニワトリの数え方は「羽」でまとめています。
家族の人数から逆算してみましょう
必要な羽数は、次の式でざっくり出せます。
家族の人数 × 330個 ÷ 250個 = 必要な羽数
3人家族なら、330×3÷250で約4羽。
4人家族なら約5羽という計算です。
ここに「卵をどのくらい食べるか」を加味してください。
お菓子づくりをするご家庭なら多めに。
あまり食べないご家庭なら少なめに。
足りないより、余るほうが困ります。
卵は毎日産まれ続けますから。
注意点:ヒヨコから育てるとオスが混じります
有精卵から育てる場合、
オスも一定の割合で生まれます。
オスは生後4か月ほどで鳴きはじめます。
あの「コケコッコー」は、想像以上に大きな声です。
住宅地では、飼い続けられなくなることもあります。
わが家も4羽のうち2羽がオスでした。
卵をとる目的なら、これは大きな誤算になります。
鳴き声が心配な方は、
雌雄が分かっている雛や、成鶏から始めるのが安心です。
オスだと分かったら、その子はどうなるの? 手放すなんて考えたくないよ。
そこがいちばんつらいところだね。だから卵が目的なら、最初から雌雄の分かっている鶏を選ぶほうがいいんだ。
100羽を超えるときは制度が変わります
最初から大きく飼おうと考えている方へ、ひとつだけ。
100羽を超えると、行政に求められる対応が大きく変わります。
詳しくは99羽と100羽の境目にまとめました。
なお、1羽でも年に一度の届出は必要です。
こちらは定期報告の記事をご覧ください。
まとめ:まずは4〜5羽から
- ニワトリは群れで暮らすので最低2羽から
- 初心者は4〜5羽がちょうどいい
- 3人家族なら4羽、4人家族なら5羽が目安
- 小屋は1畳で5羽まで
- 世話は1日1回で足りる
- ヒヨコから育てるとオスが混じる。卵目的なら雛か成鶏を
- 草はすぐ食べ尽くすので餌代の節約は期待しすぎない
迷ったら、少なめから始めてください。
慣れてきたら増やせばいいんです。
最初から多く飼って大変になるより、そのほうがずっと長続きします。
わが家も4羽から始めて、
今も無理なく続けられています。
庭には2羽ニワトリがいる 
