こんにちは!ゼロ鶏夫婦のウシです。
畜産の仕事をしながら、ゼロから始めるニワトリ暮らしの魅力を発信しています。
🐓「ニワトリを飼いたい」と思ったら
このブログに来てくださった方は、きっとどこかで「ニワトリを飼ってみたいな」と思ったことがあるのではないでしょうか。
ところが、飼育本はあっても「どこで入手できるか」「何から始めればいいか」といった初心者向けの情報は、まだまだ少ないのが現実です。
今回は、そんな私が 「ニワトリを飼いたい」と思ってから、実際に飼い始めるまで のリアルな道のりをまとめました。これから鶏を迎える方の参考になれば嬉しいです。
✅ 結論:初心者はやめとけ!
できる限りひなや成体から飼いはじめましょう!
- 腸内細菌を親から受け継ぐことが出来ない
- 親の真似をして育つことが出来ない
- 不安が絶えない!!
ニワトリの腸内には、人間と同様に微生物が腸などに住み着き、消化吸収の手助けをしてくれています。
それらの腸内細菌は孵化してから親鶏などから微生物を取り込む必要があります。
しかし、ニワトリがいる環境でないとそれらの微生物をうまく取り入れることが出来ません。
人間でも子供の常在菌の種類と割合は帝王切開で生まれた子供と自然分娩で生まれた子供で異なるそうです。
ニワトリがいる環境で生まれ育った方がニワトリに合った微生物を取り込むことが出来ると思われます。
ヒヨコはなにが食べれて何が食べれないかなどのことは周りのニワトリのふるまいを真似して一つずつ学んでいきます。
ニワトリはミミズなどの虫が好物といわれています。
我が家のニワトリは最初に生まれたピヨ一とピヨ三はミミズをほとんど食べません。
後から生まれたピヨ四とピヨ五はよく食べます。
この違いは、ピヨ四が好奇心旺盛で積極的にいろいろなものに挑戦する性格でした。
ピヨ四がミミズを食べておいしいことを学び、ミミズを見ると食べていたためそれにつられてピヨ五も食べるようになりました。
何が食べれて何が食べれないのかは周囲のニワトリを見ながら学んでいくことなのです。
あとは我々がニワトリを飼うことの勝手がわからないと我々が何かと不安になりがちです。
暑さ/寒さ、食べ物飲み物など大丈夫なのか、とかく落ち着きません(経験談)
最初にある程度成長した雛や成鶏から飼い始めればひよこほど繊細ではないため余裕をもってスタートできます。
それでも「有精卵」から孵化させて育てました!
なぜなら、雌鶏の雛を手に入れる手段がほとんどなかったからです。
- ペットショップは感染症対策で生体の取り扱いを中止
- 養鶏向けの雛は小羽数の個人への販売は行わない
- 近隣の農家にも知り合いがいなかった
養鶏向けの雛の販売は100羽以上の規模になってしまうので、誰かが購入する際に分けてもらうことができればありです!
🛒 有精卵の入手先と注意点
私は 楽天でふ卵器を購入し、ヤフオクで食用有精卵を入手しました。
「食用」なら動物取扱業の資格が不要で、農家が自家販売できる仕組みになっているため、出品者も多いです。
🔎 注意点
- 有精卵=必ず受精しているとは限らない
→「雄1羽+雌20羽」いれば有精卵として販売可能 - 「孵化率」や「レビュー」を必ず確認すること!
ちなみに私が買った卵は4/6と4/10の有精卵率でした。
低めですが、これは産卵時期や孵化時期が3月のまだ寒い時期だったことが大きく影響していると思われます。
夏の暑い時期や冬の寒い時期はどうしても有精卵率が下がってしまうらしいです。
🐥 雛・廃鶏という選択肢も
もし地元で譲ってくれる農家さんや養鶏をしている知人がいれば、雛や「廃鶏」(産卵を終えた鶏)を譲ってもらう方法もあります。廃鶏は産卵数が減り、現代農業のもとでは採算が取れなくなった鶏ですが、おうち養鶏ではまだ活躍できます!
色々言っていますが、なんやかんや生まれた4羽はみな大雛まで育っているので初心者でもひよこから育てられますよ!
📌 まとめ
初心者にはヒヨコからより「育った鶏」がおすすめ
有精卵を購入する際は孵化率を確認するが吉!
おすすめはしませんが、ひよこからでも育てられます!
有精卵の基準について:鶏卵の表示に関する公正競争規約及び施行規則(令和6年7月16日)
農家の自家販売について:食品衛生法第4条第7項https://www.jpa.or.jp/keiran_root/pdf/20210512_01.pdf